※この物語はフィクションです(実在の動物愛護法を護る事は勿論、心からペットやどうぶつを護りましょう) | |||
ここサマー島は本当に女性の人口と活躍が多くて、お昼の時間でも来客の7割は女性のお客さま。そして女性の様々な症状を同じ女性目線で処方してくれるメニューが評判なのです。それと、夕方までの営業時間にも関わらず男性のお客さまも多いわ。単純に接客している女性が全員浴衣で綺麗だからっていう理由の方もいれば、本当に知る人ぞ知るこの喫茶店の本当の正体をしっていて・・・2回目以降招待されてくる方もいるの。そう不思議な仕組みなのです。 浴衣と和菓子│常連客へのご招待│素敵なプレゼント |
洋風+和菓子の女性に嬉しいカフェメニュー
|
|
Elegance 喫茶 watasi のしょうたい今日のお客さまは異例だった。いつも「わたし」を愛でる人はだいたいどうぶつ好きな人なんだけど、虚無感のある目で見つめるんだもん。それと・・・あんまし長時間見つめてくるから心の声まで聞こえてしまって・・・。 (あ〜あ、友達に連れてこられちゃったけど、もうすぐ結婚記念日だからあんましお金使いたくないんだよな〜。金魚かぁ・・・もしつられて常連客にさせられたら俺も金魚みたいになるんだろうか。いや、妻がいるからってハッキリ断りたいよな。でもな俺友情大事にするし、優柔不断だから断れなかったりするんだよな〜。金魚くらいなら家でも飼えるけど金魚じゃ満足しないだろうな・・・だってうさぎを見つめている時のあいつの顔は最高に幸せそうなんだ・・・。う〜ん自分を重ねたら金魚も可愛いもんだなぁ。) う〜ん、ちょっと金魚に失礼だけど奥様想いなのね。でも本当にそんなに「わたし」ばっかり見つめてたらその心配している「常連客」にさせられちゃうわ。 ほら!名刺差し出そうとしているから!! 「お客さま、私こういう者です」 |
和菓子で涼やかに
|
|
一つ幸せが増える日夫:昨日お伺いした時は、思い出せなかったんだけど、子どもの頃に金魚を飼ってたんだ。世話をしていた金魚が学校から帰ったら元気にしてくれてるのが嬉しくて愛情を注いでた事や亡骸は丁寧に扱って近くの川の土手に埋めに行った事、思い出して・・・金魚も可愛いし、金魚でもいいか妻に相談しました。 妻:相談されて渋ってしまって、返事をできませんでした。次の日いつも通り庭の手入れに出たんです。そしたら高齢の女性が佇んでて、うさぎを探してました。事情を聴いたら飼っていたけれど、経済的に飼育が難しくなって・・・うちの庭、うさぎのオブジェとかが沢山あって此処なら可愛がってくれるかと思って捨ててしまったそうで・・・。気になって見に来てしまったみたいです。そしたらやっぱり謝罪しなきゃってなったようで・・・でもこちらに連れて行かれて保護された事を告げました。 女将:その女性からは連絡が入りましたよ。一応自首という事になって・・・うちは保護団体なので検察のように罪を判断する訳じゃないけど・・・警察と連動しているから刑が軽い方の場合例えば罰金を返しながら、うちのカフェで話し合って更正していきましょうっていう形をとってます。もう一度飼えるという判断がおりる場合もありますし・・・。 夫婦:良かった〜 わたし:お2人も良かったわ〜結婚記念日に間に合って・・・そう一匹だけうさぎちゃんを飼う承諾が保護団体からもおりたのよね。まあ金魚じゃなくて少し寂しい気もするけど。わたしはここのお仕事がんばるからまた逢いにいらしてね〜。 妻:あら?今誰か喋りました? 女将:あら、どうぶつが好きな方には時々聞こえるみたいです。どうかまたいらして下さい。この子も喜びますし。 夫:ええ、そうさせていただきます。 和菓子美味しかったです。常連客になりそうだな。 妻:私も美味しかった。お土産にお持ち帰りできますか?お友達にもプレゼントしたいな。 女将:ええ、勿論ですよ。ありがとうございます。 それから、お2人にお願いが・・・どうか忙しくても日頃からお互いの気持ちを包み隠さず話しあって下さいね。 わたし:女将ったら案外おせっかい!言われなくてもそうしますよきっと。 夫婦:(笑い)ええ、ありがとうございます。 Hppy End |